【樹木希林さん死去】河瀬直美監督、才能の裏にたゆまぬ努力(1/2ページ) - 産経ニュース

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樹木希林さん死去

河瀬直美監督、才能の裏にたゆまぬ努力

【樹木希林さん死去】河瀬直美監督、才能の裏にたゆまぬ努力
【樹木希林さん死去】河瀬直美監督、才能の裏にたゆまぬ努力
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 16日、私は電話で樹木希林さんの訃報を知らされました。来るべき時がついに来た、と思いました。

 希林さんとは、今年に入ってから何度も電話でやりとりがありました。私が「見舞いに行きたい」と言うと、「あなたが来ると魂を吸い取られるのよ」「今来ても、私は外出するから」って相変わらずの毒舌で…。弱った姿を私に見せたくなかったのかもしれません。

 演技の天才だとよく言われていますが、実際はすさまじい努力を積み重ねている方でした。

 初めて出演していただいたのは、私の監督作「朱花(はねづ)の月」(平成23年)です。15年に香港で開催された映画祭で初めてお会いして、その裏表のない人柄にほれ込んでしまい、「ぜひ出演してほしい」と電話をかけたのです。

 仕事をともにして、舞台、テレビ番組、映画…と、希林さんがなぜ時代を経ても世界から評価され続けるのかが分かりました。陰の大変な努力を決して人に見せない。

 思い出すのは、希林さんに主役の元ハンセン病患者を演じてもらった「あん」(27年)のときのことです。私は希林さんに、役作りのために東京都東村山市のハンセン病療養所に通ってもらい、元患者の方と交流を深めていただいた。でも、希林さんはそれでは不十分だと考えた。それで、ドリアン助川さんの原作小説にも登場する鹿児島県の療養所に足を運び、関係者に取材し、役作りに臨んでいたのです。役作りの際に見せる行動力はすごかったですね。