自民総裁選討論会詳報(5)

介護、医療、そして働き方…「人生100年時代構想」をめぐって討論

 「そのとき私が打ち出したのは、その時私は介護保険制度をスタートさせたんですが、このままでは介護保険制度も医療も団塊の世代の皆さんがそれを使う立場になったときには持たないのではないか。病気になってから疾病に対して対応する仕組みから、予防に重点を置くべきだということで『メディカルフロンティア政策』というのを実は打ち出しまして、それが今日(こんにち)まで続いている。自慢話をするわけではありませんが。人生100年時代を迎えたときこそ、それが重要になっていくんだろうと思います」

 「3年間で社会保障制度のあり方を、人生100年時代に備えて改革していきたい。まずは働き方を変えていく。長時間労働を変え同一労働同一賃金はその第一歩でありますが、評価や報酬体系を整備し、65歳以上の雇用が継続されることを可能にしていく仕組みを作り、そしてまた中途採用を大幅に拡大をしていく必要があります。その上において医療保険について、石破さんがおっしゃったように、かかった後ではなくて、かかる前に予防していくインセンティブを保険の中に組み込んでいくということも大切でしょうし、年金においても生涯現役であれば70歳を超えても受給開始年齢を選択可能にしていく仕組みを作りたい。3年で断行していきたいと考えています」

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