自民総裁選討論会詳報(8)

安倍首相、森友問題「指示や妻の関与はない」 加計問題は「プロセスに一点の曇りもない」

 「再三、申し上げておりますが、約4000ページの決裁文書や、あるいは交渉記録が公開されましたが、この点について、私の指示や妻が関与したということは一切出ていないということは申し上げておきたいと、こう思っております。そして、獣医学部の問題点についても、私の友人であるということで、さまざまなご批判がございました。しかし、プロセスにおいては、一点の曇りもないということは民間議員の皆さんが口をそろえておっしゃっておられますし、交渉記録、今までの議事録についてもそれは明らかなんだろうと思います。ただ私の妻や私の友人が関わってきたことでございますから、国民の皆さまが疑念を持つ。疑惑の気持ちを持たれるというのは当然のことだろうと思っております。李下に冠を正さず、この言葉をしっかりと胸に刻んで、今後ですね、慎重に謙虚、丁寧に政権運営に当たってまいりたい」

 --いろんな制度的な問題があるかもしれませんが、信頼できないっていう根底には、例えば、国会答弁でもきちんと誠実に答えてないという声もある。その点はいかがですか。

 首相「今までも誠意を持って答弁してきたつもりです。今後も、そういうご批判があることを真摯(しんし)に受けとめながら、なるべく分かりやすく誠実に答弁をしていきたいと思っております。大切なことは信頼回復の道は、一つ一つお約束をしたことを実行していくことだろうと決意をしています」

 --安倍首相にもう一つ質問ですが、どうも「安倍1強」になって、自民党の美風だったいろんな議論が、いろんな意見が、自由さがなくなった。だんだん薄れてきている。そう思うが、いかがですか。

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