数々の人気バンドのライブを忠実に再現するトリビュートバンド。
海外ではビートルズやクイーンをはじめ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、U2など、既に本家も認める有名なバンドも多いが、日本でもここ数年、首都圏を中心にトリビュートバンドの公演が盛り上がりを見せている。
そんななか、大阪府東部、寝屋川市に、米ロックギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンの超絶技巧を完全にコピーする世界的に有名な神ギタリストがいると話題になっている。
彼の名は米田喜一(よねだ・きいち)さん(52)。2013(平成25)年に結成された米ハードロックバンド、ヴァン・ヘイレンのトリビュートバンド「Yon Halen(ヨン・ヘイレン)」でギターを担当しているが、本業は、京阪本線の萱島(かやしま)駅から東に約600メートルの場所にあるお好み焼き店「薩摩(さつま)」の2代目店主なのだ。
学生時代を地元で過ごした米田さん。70年代末から80年代の欧米のハード・ロックやヘヴィ・メタルの洗礼を受け、14歳でエレキギターを手にする。
「ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアでロックギターに目覚め、ヴァン・ヘイレンに衝撃を受け、マイケル・シェンカーで練習する日々でしたね」
父のお店(薩摩)を手伝いながら、プロをめざすも、その道のりは厳しい。「25歳の時、一旦は諦(あきら)めたんです」。
https://www.youtube.com/watch?v=gjJFgZoUsHY
しかし約3年後「昔のバンド仲間からキーボード担当としてメンバーになってほしい」と懇願(こんがん)され、そのバンドに加入。
米田さんを含む3人組のこのポップ系バンド「ジェムストーン」は大手のレコード会社の目にとまり、見事、メジャーデビューを果たす。米田さんが30歳の時だった。