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6日午前3時8分ごろ、北海道で震度6強の地震があった。気象庁によると、震源地は胆振地方中東部で、震源の深さは37キロ、地震の規模はマグニチュード(M)は6・7と推定される。津波の心配はないという。その後も震度4~1の地震が断続的に続いており、気象庁は「今後1週間ほどは震度6強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けている。
気象庁によると、安平町で震度6強、新千歳空港で震度6弱、札幌市や苫小牧市、千歳市の一部で震度5強を観測した。
北海道庁や消防によると、地震の影響で苫小牧市の82歳の男性が自宅階段を転げ落ち、心肺停止になったほか、厚真町では複数の住宅の倒壊が確認された。下敷きになった住人がいるとみられ、救助活動を急いでいる。
室蘭市の石油コンビナート施設では火災が発生。消防が消火活動をしている。
政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置した。情報収集や初動対応にあたる。安倍晋三首相は関係省庁に、(1)早急に被害状況を把握する(2)政府一体となって被災者の救命・救助などに全力で取り組む(3)被害の拡大防止措置をとる-ことを徹底するよう指示した。
北海道では地震の影響で広範囲に停電が発生。札幌市内では電話の不通やテレビ放送が受信できないなどの被害が出た。
北海道電力などによると、泊村にある泊原発は外部電源が喪失した。ただ、1~3号機の原子炉に核燃料はなく、非常用電源により、使用済み核燃料プールの冷却は継続している。青森県東通村の東通原発にも問題はないという。