「ドーン」。突き上げるような大きな衝撃があった後、揺れがしばらく続いた。6日未明、震度6強の地震で住宅倒壊や広範囲の停電などの被害が出た北海道。「怖かった」「死ぬかと思った」。暗がりの中、住民らは不安な声を上げた。
札幌市中心部では、停電で信号機も止まり、警察官が交通整理に追われた。男性会社員(32)は「大きな揺れで目が覚めた。マンションのエレベーターも止まり、住民らは階段で1階に避難しなければいけなかった」と声を震わせた。
住宅が倒壊した厚真町の男性職員は「役場は棚が倒れ、書類が散乱した状態。被害状況を確認している」と慌ただしい様子だった。