大学生が地域活性化のプランを競い合う「大学生観光まちづくりコンテスト2018 茨城ステージ」が5日、水戸市笠原町の茨城県庁で開かれ、「水戸で楽しむ大人のための修学旅行」をテーマにした千葉大のチームが最優秀賞にあたる観光庁長官賞を受賞した。地元の茨城大は審査員特別賞だった。
学生のアイデアを地域活性化に生かす実践的教育の場として、茨城大や千葉大、明治大など10の大学と大学院の学生らが参加。茨城県が民間調査会社による都道府県魅力度ランキングで5年連続最下位となっている現状を踏まえ、「魅力度最下位脱出に向けた『観光まちづくり』」をテーマに、茨城県の観光振興についてプレゼンテーションを行った。
茨城大からは人文学部地方政治論ゼミナール所属の4年生3人が参加。「繋がる街、だいご。」をテーマに、同県大子町を「交流型観光先進都市」にする施策として、同町名産のリンゴや田んぼアートを活用する提案を行った。
発表後、リーダーの宮川智子さん(22)は記者団の取材に「練習の成果が発揮できてよかった」と笑顔で話していた。
審査員特別賞を受賞した茨城大は、地元の強みを生かし、テーマを深く掘り下げた点などが評価された。表彰式で記念盾を受け取った宮川さんは「地元チームとして賞をもらえて光栄」と語った。