浪速風

逆走あり、初の5日連続発生も…台風の「当たり年」、いや「厄年」だ

四季折々に吹く風の呼び名は2千以上もあるそうだ。「金風(きんぷう)」は黄金色に実った稲穂を揺らす秋の風だが、野の草を吹き分ける「野分(のわき)」は台風の古称である。今年は台風の当たり年のようだ。いや、当たり年とは「物事が思うようにうまく行く年」(広辞苑)だから、厄(やく)年というべきだろう。

▶8月までに早くも3つの台風が上陸し、7月末の12号のように、三重県に上陸してから東から西へ逆走した珍しい台風もあった。8月には昭和26年に統計を開始して以来初めて5日連続で台風が発生した。そして秋の台風シーズンに入るや、21号が非常に強い勢力のまま四国、近畿地方を直撃した。

▶鉄道各社は前日から運休を予告し、学校や百貨店なども臨時休校・休業になった。出勤せずに自宅待機を指示した企業も多かった。収穫期を迎えるこの季節、各地で風鎮めの行事が行われる。夕刊が届く頃には、21号は日本海に抜けているはずだが、被害がないことを祈る。