就活ルール

「一石投じたこと評価」 同友会代表幹事、通年採用主張

 経済同友会の小林喜光代表幹事は4日の定例会見で、企業の採用選考の解禁時期などを定めた就職・採用活動のルールに関し、前日に経団連の中西宏明会長が廃止の考えを示したことについて「一石を投じたことを前向きに評価したい」と歓迎した。

 小林氏は「企業が大量採用し、社内教育して終身雇用するという従来の社会体制の変革が迫られる中で、グローバルに戦っている企業が見直しを主導していかなければならない」と表明。新卒の一括採用でなく、「通年採用」に移行していくべきだとの考えを示した。

 一方、小林氏は就職活動の時期が早まれば大学生が勉強に集中できなくなるとの見方について、「甘い考え。社会人は勉強しながら業務もこなさなければならない」と言及。「机上の勉強をするだけの人材を企業は求めていない」と注文を付けた。

会員限定記事会員サービス詳細