北方領土の露軍強化「日本の立場と相いれず抗議」 菅長官

 菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で、ロシアが2日に北方領土などで第2次大戦で日本に勝利したことを祝う式典を開催し、軍事活動を強化する姿勢を鮮明にしていることに対し、「北方四島におけるロシア軍の軍備強化はわが国の立場と相いれず、さまざまな機会で抗議をしている」と述べた。

 菅氏は「問題の根本的な解決のためには、北方領土問題自体の解決が必要だ」とし、「日露がともに北方四島の未来像を描き、相互が受け入れ可能な解決策を見いだしていくという未来志向の発想で北方領土問題の解決、平和条約の締結を目指していきたい」と語った。

 また、11日からロシアのウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」に安倍晋三首相が出席する予定であることを明らかにし、「日露首脳会談を行うべく調整をしている」と話した。

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