浪速風

危険な自転車スマホ ながら防止機能つけられないか

「荘子」にある。「機械あれば必ず機事あり、機事あれば必ず機心あり」。機械があれば便利だから頻繁に使うようになり、そして心まで機械に操られて道を見失ってしまう。2千年以上も前に書かれた中国の古典だが、スマートフォンなしでは生きられないような現代人を見透かしている。

▶スマホを手に自転車に乗って死亡事故を起こした元女子大生に有罪判決があった。右手に飲料、左手にスマホを持ち、イヤホンで音楽を聞きながら走っていて、高齢の女性にぶつかった。歩きスマホも危険だが、自転車スマホは歩行者を巻き添えで死傷させる恐れがあり、より悪質である。

▶コラムニストの山本夏彦さんは「ひとたび出来てしまったものは、出来ない昔に戻れない」と言った。ならば対策が急務だ。マナーの向上が第一で、罰則の強化も必要だが、スマホにながら操作ができない機能を付けられないものか。危険を放置すると、必ずや企業の責任が問われる。