「微博(ウェイボー)」など中国の主なSNS(会員制交流サイト)から、30億件もの個人情報が不正アクセスにより盗まれたことが、このほど明らかになった。中国の店頭市場に上場するIT関連企業の実質的なトップが犯行を首謀したとみられ、インターネット利用の広がる中国で「過去最大」の情報流出として衝撃を広げている。(フジサンケイビジネスアイ)
報道によると、一連の不正アクセスは、中国のSNSユーザーから自分のアカウントで身に覚えのない操作が繰り返されている、という通報が相次いだことで、浙江省のサイバー警察が捜査を進めて判明した。
複数のIPアドレスを特定して調べた結果、インターネット広告を手掛ける北京瑞智華勝科技公司など3社の介在が浮上。警察はこれまでに容疑者6人の身柄を拘束した。
さらに、これら企業の実質的な経営権を持つ人物が、犯行を首謀していたとみて行方を追っている。
不正アクセスにより抜き取られた可能性のある個人情報が30億件に達したのは、中国のネット犯罪で「最大規模」という。