近ごろ都に流行るもの

「葛飾北斎ブーム逆輸入」 長寿壮健にも注目 没後170年の「グレートウエーブ」

 足かけ3年、北斎の足跡や欧州を取材した神山さん。「北斎はアートの最高峰。富士山(自然)・京都(歴史)・東京(エンターテインメント)と並ぶ、日本の4大観光コンテンツになりえる」と確信している。今年6月には、日本から世界に発信する「北斎サミットジャパン委員会」が設立。委員長に就任した。

 9月には、来年の没後170年を盛り上げる「北斎巡礼」がスタート。

 4日午後4時から墨田区内でスタートパーティーを行い、金原亭世之介師匠の新作落語「北斎」お披露目や、老年内科医師の北斎に学ぶ健康講座が開かれる。

 5日は朝から墓参りや都内の北斎ゆかりの地巡り。その後12日間をかけて、北斎が歩いた道のりを小布施まで有志で歩き、途中の埼玉県熊谷市で8日、群馬県安中市磯部温泉で10日、それぞれイベントを開く。

 神山さんは「実際に歩いて北斎の驚異的な健脚ぶりを体感してほしい。北斎の暮らしや思想に宿る、長寿壮健の極意にも迫りたい」

 富士に逆巻く偉大な波が、ピンピンコロリの護符に見えてきた!?

会員限定記事会員サービス詳細