現在の生活「満足」74・7%で過去最高 内閣府調査

 内閣府が24日に公表した「国民生活に関する世論調査」で、現在の生活について「満足」または「まあ満足」と回答した人が前年比0・8ポイント増の74・7%だった。現行の質問形式となった昭和38年以降で最も高く、内閣府は景気回復に伴う雇用・所得環境の改善が要因とみている。

 現在の生活を「不満」または「やや不満」と回答した人は24・3%で、前年から0・7ポイント減少した。項目別では、所得や収入について「満足・まあ満足」との回答が51・5%で、「不満・やや不満」(46・4%)を2年連続で上回った。

 政府への要望では「医療・年金など社会保障の整備」に力をいれるべきだとの回答が64・6%で6年連続で最多だった。「防衛・安全保障」は32・8%で前年から3・4ポイント減少した一方、「防災」が28・3%で2・4ポイント増加した。

 調査期間は6月14日~7月1日で、6月12日の米朝首脳会談以降に北朝鮮がミサイルを発射する可能性が低くなったことや、6月18日の大阪北部地震などを反映しているとみられる。調査は18歳以上の1万人を対象に面接方式で行い、5969人が回答した。

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