りら創造芸術高校(紀美野町真国宮)の生徒らがプロデュースするカフェ「LYRA CAFE(りらカフェ)」が23日、同校の寮内にオープンする。過疎化が進む同町の活性化につなげたいという思いを込め、5日間の期間限定オープン。生徒たちは「何カ月もかけて商品開発に力を入れました。たくさんの人に来てもらいたい」と意気込んでいる。
同校の課外活動の一環で、食品開発や販売を学ぶ生徒5人がカフェを企画・運営。同校ではこれまでイベントの際に小規模のカフェをオープンすることはあったが、本格的なカフェの営業は初めてという。
メニューの考案から調理、接客や運営まで生徒が担当。同校の学生寮の食堂兼リビングとなっているスペースを活用し、レイアウトをカフェ仕様にアレンジし、16席を用意した。広々とした空間で、田園や山に囲まれた自然豊かな風景を眺めながら、ゆったりとした時間を楽しむことができる。
メニューは全11種類。ハンバーグやマフィンにサラダ、スープとボリュームたっぷりなランチプレート(900円)や、県産の桃や梅を使ったフローズンピーチティー(400円)のほか、地元の農家が作ったサンショウ入りのクリームを添えたガトーショコラ(同)などオリジナルメニューも豊富だ。
23、24日には、これまで同校のイベントで販売され、毎回完売したという人気デザート「りらのぷりん」(250円)も販売される。
志茂梨恵教諭は「多くの生徒たちから要望があったカフェの営業がついに実現した。自然や、こだわりのご飯の味を楽しんでもらえたら」と話している。
27日まで。午前11時~午後4時(最終日は午後2時まで)。問い合わせは同校(電)073・497・9111。