一見客の海外送金お断り 北朝鮮対策、地銀が強化

 地方銀行がマネーロンダリング(資金洗浄)対策として現金の持ち込みによる海外送金を相次いで停止していることが21日、分かった。人手が少なく管理体制が不十分な地銀では経済制裁の網をかいくぐった北朝鮮への不正送金とおぼしき事案も発生。口座を持たない一見客への対応を取りやめることで抜け穴になるのを防ぎたい考えだ。

 群馬銀行は6日から、現金による外国送金を停止した。関係者は「身元をしっかりと確認して、出所が分かるお金しか預からないことにした」と明かす。

 同行では、口座の取引履歴などから資金の流れが確認できない場合、顧客の給与明細や他行の通帳など原資を説明できる資料の提示を要求。仮想通貨交換業者が関与した海外送金の取り扱いも停止した。仮想通貨をめぐっては、国内の不正流出事件で北朝鮮の加担も疑われている。

 青森銀行は1日から1千万円以上の現金による海外送金を停止。7月6日に現金送金を一律停止した千葉銀行は「依頼日直前に口座入金した現金」についても扱わないことにした。

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