幹の最大直径が約2メートルある、日本一太いバオバブの木に触れる初のイベントが18日から、広島市佐伯区の市植物公園で始まり、子供たちが樹皮の感触を楽しみながら家族らとの記念写真におさまった。19日まで。
バオバブは、童話の名作「星の王子さま」にも登場する樹木。アオイ科の仲間で、アフリカ、マダガスカル、オーストラリアに分布している。
同園のバオバブは、推定樹齢400年で、幹の高さ3・5メートルのずんぐり型。オーストラリア北西部のカナナラの原野に自生していたものを根っこから掘り起こし、海上輸送などを経て、改装後の大温室のシンボルとして昨年10月に植え付けた。
この日は、家族連れらが続々と大温室を訪れた。子供たちは、保護者に抱き上げてもらうなどして、ゾウの肌のようにも見える丈夫そうなバオバブの樹皮に触り「結構、硬いね」「大きいね」と言いながら大喜び。家族と仲良く記念写真を撮り、満足そうな表情を浮かべていた。
この日から中学生(15歳)以下を対象にしたバオバブの愛称募集も始まった。9月30日まで。同園は応募の中から愛称を選び、11月3日に命名式を行う。
父親と一緒に来た広島市安佐南区の幼稚園児、原心暖(こはる)さん(4)は「触ると、つるつるしていて楽しかった」と話していた。