終戦の日

体験者なき時代にどう戦争伝えるか 文献のみ頼るのは危険 裏表ある高級軍人証言

【注】(1)旧軍将校の階級は、上から将官(大将・中将・少将)、佐官(大佐・中佐・少佐)、尉官(大尉・中尉・少尉)に大別される。一般的に将官に達するのは早くても40代半ば。(2)旧海軍に関する史料の収集、編纂(へんさん)を行った旧海軍軍人主体の財団法人。(3)昭和19年10月、台湾・沖縄に来襲した米海軍空母機動部隊を迎撃した航空戦。米軍の実際の損害は軽微だったが、日本軍は報告ミスの連鎖で「空母11隻撃沈」と大戦果を発表。米海軍に壊滅的打撃を与えたとするこの誤認戦果を信じた日本軍は、フィリピン・ルソン島での決戦方針を同レイテ島に急遽変更し、多大な損害を出すことになった。(4)1885~1957年。昭和19年5月~20年5月まで連合艦隊司令長官を務め、レイテ沖海戦、戦艦大和の水上特攻など戦争後期の重要な海軍作戦を命令した。(5)レイテ島の戦いで日本軍が敗北した後、米軍は昭和20年1月にルソン島に上陸。同島には陸軍でも貴重な戦車師団である戦車第2師団が配備されていたが、優勢な米軍戦車部隊の前に壊滅した。(6)平成13年開設。明治期から終戦直後までの日本の公文書のインターネット公開を進めている電子資料センター。

【プロフィル】戸高一成(とだか・かずしげ) 昭和23年、宮崎県生まれ。財団法人史料調査会理事、昭和館図書情報部長などを経て、平成17年から呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長。編著書は『[証言録]海軍反省会』など多数。

【プロフィル】大木毅(おおき・たけし) 昭和36年、東京都生まれ。立教大大学院博士後期課程単位取得退学。防衛研究所講師などを経て著述業。著書に『ドイツ軍事史』などがあるほか、翻訳も多数。平成28年より陸上自衛隊幹部学校(現・同教育訓練研究本部)講師。