井崎脩五郎のおもしろ競馬学

都合の悪いデータに目をつぶるのは馬券好きの宿命だ

 勝った馬は2頭いるが、これは06年のカンファーベストと07年のカンパニー。しかし、この両馬はすでに重賞勝ちの実績を持っていた馬。カンファーベストは朝日チャレンジCを勝っていたし、同様にカンパニーも京阪杯と産経大阪杯(当時)を勝っていた。

 そこへいくとベルキャニオンはこれまで重賞レースで【0・1・0・6】と未勝利。やや底力に欠ける嫌いがあった。しかし、人気薄のこの馬を買いたいばっかりに、そこに目をつぶったのだ。結果は、直線伸びずの9着--。

 「脩ちゃん。都合の悪いデータに目をつぶるのは、政治家や役人のやることだよ」。大川さんのそんな声が聞こえた気がした。

(競馬コラムニスト)

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