大相撲トク俵

日本相撲協会、東京五輪に合わせて特別イベント開催へ 相撲を世界にアピールする一石二鳥策

 鈴木五輪相は「ビヨンド場所のようなイベントを開いていただきたいと思っている」と熱望。尾車親方は「五輪やパラリンピックを邪魔してはいけないので、五輪閉幕(20年8月9日)からパラリンピック開幕(20年8月25日)までの間に、相撲の殿堂である両国国技館で開催したい」と話した。

 日本相撲協会には、国内開催の五輪に協力した実績がある。1998年長野五輪の開会式では、当時の横綱曙が雲竜型の土俵入りを披露。2年後の東京五輪をめぐっては史上最多の優勝40回を誇る横綱白鵬が常々、「東京五輪までは現役を続け、土俵入りを披露したい」との夢を語っている。

 東京五輪・パラリンピックの開閉会式を企画、演出する総合統括を野村萬斎氏(狂言師)が務めることが先日、決まった。鈴木五輪相は「どのような開閉会式になるかはまだ分からないが、日本相撲協会への協力要請もあるかもしれない」とし、尾車親方は「光栄なことなので、要請があった場合は前向きに考えたい」と述べた。

 髷を結った大男が激しく体をぶつけ合う相撲は外国人に強烈な印象を与えるようで、世界の目が日本に集まる東京五輪・パラリンピック期間中のイベント開催はインパクト抜群。角界は観客の視界に入る土俵上の四本柱を取り払い、ビデオ判定をいち早く採用するなど時代の流れに柔軟に対応してきた。イメージとは対照的に変化を恐れない体質でもあり、東京五輪・パラリンピックを機にファン拡大に向けた新機軸を打ち出してくる可能性もある。

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