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世界遺産・平等院(京都府宇治市)を創建した摂政・関白、藤原頼通(よりみち)が平安時代の11世紀に建てた邸宅「高陽院(かやのいん)」に広がっていた平安京最大級の池が、約200年後に埋められていたことが分かった。民間会社・文化財サービス(京都市)が同市中京区で行っている発掘調査で確認。11日、地元住民向けに開催した説明会で公開された。埋め立て後に建物が建てられたとみられ、同社は「栄華を誇った高陽院の晩年を知る上で重要」としている。
ホテルなどの開発計画に伴い、平安京左京二条二坊十五町の一部、約200平方メートルを調査。その結果、全面で頼通時代の池の底が確認されたほか、底から高さ約70センチにわたり土で一気に埋められた跡が出土した。