バノン氏、欧州ポピュリズム結集へ 元トランプ氏側近 EU懐疑派の支援組織を計画

 バノン氏の影響力は未知数だが、欧州議会選挙でのポピュリズム勢力の拡大は大きな懸案。リベラル系有力議員のフェルホフスタット氏(ベルギー)は「邪悪なナショナリズムが欧州を再び破壊する前にバノン氏を止めなければならない」と訴えた。

 来年5月に行われる欧州連合(EU)の欧州議会選挙をめぐり、ロイター通信が最近の各国の世論調査を分析した結果によると、EU懐疑派の右派ポピュリズム勢力は議席数を拡大させる見通しとなっている。

 右派ポピュリズム会派とされるのは、フランスの国民連合などの「国家と自由の欧州」(ENF)と「自由と直接民主主義の欧州」(EFDD)。英国離脱で定数は751議席から705議席に減るが、ENFは63議席で倍近くとなり、EFDDも増加。議会に占める比率は1割から2割近くとなる。

 EFDDでは中心的な英独立党が抜けるが、イタリア政権与党「五つ星運動」やドイツの右派「ドイツのための選択肢」(AfD)がそれを補う以上に伸長。ENFでは五つ星と連立政権を組む「同盟」が議席を底上げしている。

 EUと対立を深めるポーランドやハンガリーの政権与党が別の会派に所属するなど、ポピュリズム的な勢力は分散もしている。欧州議会選前後には会派が再編される可能性もある。

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