「刀剣」の次は家紋?巫女やイケメンに擬人化「家紋無双」出版

 一方で、知楽社(奈良県橿原市)が20~30代の男女に調査したところ、自分の家の家紋を知っていたのは約21%にとどまった。同社は家紋文化の衰退を懸念し、家紋研究の第一人者といえる森本さんに書籍の出版を提案。約1年がかりで準備を進めてきた。

 今回出版された家紋無双では、意味や図柄から、82種類の家紋をそれぞれのイメージに合致するキャラクターに擬人化。分布図や由来も記しており、さまざまな視点から楽しめる。

 「藤紋」や「片喰(かたばみ)紋」、「鷹(たか)の羽紋」などとともに特に有名な十大紋に分類される「柏(かしわ)紋」のキャラクターは、愛らしい巫女(みこ)。植物紋では徳川家の「葵(あおい)紋」などが紹介され、坂本龍馬らが使った「桔梗(ききょう)紋」は最も美しい家紋と呼ばれるだけに、優美な女性をイメージしている。変わったものでは、キリスト教の十字架を意味するという「久留子(くるす)紋」も。

 森本さんは「個人が主体となっている今、子孫繁栄のためにも、もっと家を意識する必要がある。家を守るシンボルである家紋を伝えていきたい」と話している。

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