東京五輪

工夫こらした都市型のトライアスロン・コース  「最高の舞台用意され、羨ましく思う」と昨年引退の田山

 「今までにない都市型のコースで、選手村の目と鼻の先。最高の舞台を用意され、うらやましく思う」。五輪4大会に出場し、昨年引退した田山寛豪(ひろかつ)さんは、ベールを脱いだコースに感嘆の声を上げた。

 コースは五輪の個人で初めて、スイムを2周回とし、一度陸地に上がることで選手の顔が見えるようにした。

 花と緑に囲まれたシンボルプロムナード公園を抜けるのは「遊園地に行ったよう」と田山さん。パラリンピックもランで通常より多い3周回とし、リオデジャネイロ大会に出場した秦由加子(マーズフラッグ・稲毛インター)は「お客さんに見ていただく回数が増える」と歓迎した。五輪新種目の混合リレーは、最初の土曜日「スーパーサタデー」にあてた。

 国際トライアスロン連合(ITU)が要望していたレインボーブリッジ通過は実現しなかったが、大塚真一郎副会長は「雨降って地固まるではないが、さらに魅力あるコースができた」。組織委の中村英正スポーツ局長は「アスリートにベストを出していただけるよう、われわれは準備にベストを尽くしたい」と述べた。(森本利優)

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