NHK小野文恵アナ、ルソン島で戦死の祖父の足跡たどる 来月11日にNスペ

 NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」などの番組で司会を務める小野文恵アナウンサー(50)が、先の大戦末期にフィリピン・ルソン決戦で戦死した祖父の足跡をたどった。戦後73年。小野アナが母親や他の遺族とともに実施した現地調査や生還兵の証言などから、ルソン決戦の全貌に迫る番組がNHK総合で8月11日午後9時、NHKスペシャル「ルソン島最後の記録~ある衛生兵が見た戦場~」(仮)として放送される。(大塚創造)

 小野アナの祖父は陸軍の「病院船衛生第15班」の衛生兵、小野景一郎(かげいちろう)さん。昭和18年夏、一人娘だった小野アナの母、公子さん(77)が2歳のときに3度目の応召を受け、20年のルソン決戦で戦死した。同年7月で34歳だった。

 そんな祖父のことを小野アナが知ろうと思ったきっかけは昨年2月、厚生労働省主催の慰霊巡拝の旅で公子さんとともにルソン島を初訪問したことだった。

 「行ったはいいけれど、どっちを向いて手を合わせればいいかも分からなかった。それが戦争というものなのか、と」

 公子さんはそれまでも何度か訪比して現地調査を実施してきたほか、手元には景一郎さんが病院船時代に日本の家族に宛てた手紙や18年8月から19年2月まで書いた日記、景一郎さんの戦死公報、衛生班の部隊史などの資料を大切に保管してきた。日記は応召後に一時帰国した際、家族に渡したものだという。

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