自民党総裁選

本来は安倍首相支持なのに… 吉田博美参院幹事長、義理と人情の狭間で苦悩

吉田博美氏=30日午後、国会内(春名中撮影)
吉田博美氏=30日午後、国会内(春名中撮影)

 9月の自民党総裁選で、竹下派(平成研究会、55人)の参院側21人を束ねる吉田博美参院幹事長が、石破茂元幹事長の支持の取りまとめに動き出した。政治の師と仰ぐ青木幹雄元参院議員会長の要望を受けた判断だが、吉田氏は連続3選を狙う安倍晋三首相(総裁)の信頼も厚い。心情的には首相支持なのに「親分」を裏切れず、義理と人情の板挟みに苦悩している。(田中一世)

 首相が勝利しても、引き続き安倍政権を支えていく-。31日朝、都内で開かれた竹下派参院幹部の会合で、総裁選の対応を一任された吉田氏はこういう意向を示したという。総裁選では石破氏を支持することになるが、首相との関係を変えたくない意向がにじむ。

 吉田氏は半年以上にわたり「平成研は衆参結束して首相支持」という流れを作ろうと腐心した。それは青木氏対策でもあった。青木氏は「長老」が主導する派閥政治を嫌う首相とソリが合わなかったからだ。

 参院側は今年1月、8年以上も同派会長を続けた額賀福志郎元財務相に、吉田氏を中心に集団離脱する構えまで見せて退任を要求。4月に竹下亘総務会長への交代を実現した。竹下会長の誕生を誰よりも望んでいたのが青木氏だった。竹下登元首相の秘書として仕えた経緯から「兄貴が作った派閥だから弟に会長をやらせたい」と語っていた。

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