【翻弄された諫早干拓】「堤防は暮らし守っている」「菅直人元首相がごちゃごちゃにした」諫早市民から歓迎の声(2/3ページ) - 産経ニュース

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翻弄された諫早干拓

「堤防は暮らし守っている」「菅直人元首相がごちゃごちゃにした」諫早市民から歓迎の声

 古賀氏は、諫早干拓事業が持つ防災機能を熟知しているだけに、開門には絶対反対だった。

 「潮受け堤防ができ、高潮被害はなくなった。排水も改善され、洪水被害もほとんどなくなった。諫早市民の悲願だった安全・安心な暮らしが実現できたのです。排水門を開けるなんて、冗談ではない」と強調した。

 堤防閉め切り前、諫早市内には雨水などを川や海に流すための水門が、各所にあったという。

 「水害を防ぐため、見張り役が始終、開け閉めをしていた。危険な作業ですが、こうした水門の開け閉めも、今はできる人はいないんです」

 ただ、開門派は今後も法廷闘争を続ける可能性がある。

 「諫早市民の思いや、これまでの経緯を、原告側の漁業者は知らないのでしょう。弁護団に振り回されているとしか思えない。開門すれば有明海は何とかなるというのは、妄想です。今回の判決をきっかけに、原告団には『自分たちは間違いだった』と気付き、考え直してもらいたい」

「漁業者VS営農者」じゃない

 「期待はしていたが、正直ほっとした」。干拓地の農家、荒木一幸氏(41)は、福岡高裁判決に安堵(あんど)の息をついた。

 「農業で生き残るには、大規模経営しかない」。熊本・天草から10年前、営農が始まったばかりの干拓地に入植した。一番の古株であり、諫早湾干拓環境保全型農業推進協議会の代表を務める。