東電が富岡に「廃炉資料館」を11月開館

福島第1原発の中央制御室を再現した映像が流れる、「東京電力廃炉資料館」のコーナーの完成予想図=東京電力福島復興本社提供
福島第1原発の中央制御室を再現した映像が流れる、「東京電力廃炉資料館」のコーナーの完成予想図=東京電力福島復興本社提供

 東京電力福島復興本社は27日、福島第1原子力発電所事故の経緯や廃炉の進捗などを伝える「廃炉資料館」を11月末、旧エネルギー館(富岡町)に開館すると発表した=完成予想図(同社提供)。同社が一般向けに原発事故や廃炉についての資料館を設置するのは初めて。

 事故発生から1週間ほどの経過を再現ドラマにまとめて放映するほか、構内の地下水や凍土壁の様子などをプロジェクション・マッピングで映像化するとしている。また、最新の廃炉状況も公開。事故当時に中央制御室で職員が記録したメモなど、事故に関する資料の展示も検討している。

 同社の大倉誠代表は「(原発事故についての)私どもの反省と教訓を整理して、内外に示したい」と話した。入館料は無料で、年間2万人強の来場を目指しているという。

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