AI活用で中古ブランド品の真贋保証 NECが新サービス

 NECが、中古ブランド品の真贋(しんがん)を保証する新サービスを開発した。人工知能(AI)や個体識別技術を活用し、真贋鑑定書の流用を防ぐ仕組みで、宝飾・ブランド品買い取り・販売のアプレ(東京都台東区)が9月に事業化する。中古ブランド品の市場は2400億円規模に広がったとみられ、課題となっている鑑定専門家の不足に対応する。

 アプレは専門家の鑑定のうえで中古品の真贋鑑定書を発行する際、デジタル顕微鏡で微細な「しわ」など個体ごとの特徴も記録。人間の指紋のように特徴をデータベース化し、売買の際に鑑定書と同一の個体かどうかを照合すれば、改めて真贋を鑑定する手間が省ける。同社は「業者により異なる品質評価の統一にもつなげたい」としている。

 NECは、個体識別技術を製造現場のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)用にも売り込みたい考えだ。

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