墓地破壊の被害は拡大 地蔵の盗難や首の折れた仏像が海岸で放置された事案も…大阪府阪南市

墓地破壊の被害は拡大 地蔵の盗難や首の折れた仏像が海岸で放置された事案も…大阪府阪南市
墓地破壊の被害は拡大 地蔵の盗難や首の折れた仏像が海岸で放置された事案も…大阪府阪南市
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 墓地2カ所の無縁墓や仏像などが壊されていた大阪府阪南市で、6月ごろから墓地近隣の寺で仏像が破壊されたり、倒されたりしていたことが26日、わかった。市役所近くの海岸では首の折れた仏像が見つかったほか、ほこらから地蔵が盗まれていたことも判明、大阪府警泉南署が器物損壊などの容疑で捜査している。

 問題の発覚は6月中旬ごろ。同市箱作(はこつくり)の雷蔵寺が府道沿いに数年前に建立した石像7体のうち、2体が倒され、破壊された。さらに、同下旬には別の1体も倒されて破壊されたという。同寺の天元静慧(あまもと・せいけい)住職は、「大人がやったのならば倫理道徳観がなさすぎ。子供たちの通学路にもなっており、治安に不安を感じる」と憤る。

 同18日には、約300基が破壊された鳥取墓地そばの交差点に約50年前からあるという2つのほこらから地蔵が、1体は台座ごと、もう1体は台座を残してなくなっていることが判明。同下旬には、市役所近くの海岸「えびの浜」の消波ブロックの上などに首の折れた仏座像と地蔵が捨てられているのが見つかったが、どこの地蔵かなどはわかっていないという。

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