西日本豪雨

高校生がクラウドファンディングで資金調達 愛媛・大洲の避難所

平公民館を訪れた市民に食料や生活用品を提供する高校生=11日、愛媛県大洲市
平公民館を訪れた市民に食料や生活用品を提供する高校生=11日、愛媛県大洲市

 豪雨災害で被災した愛媛県大洲市の避難所で、松山市の第一学院高校3年、吉田アンドリューさん(17)と県立大洲高校3年の生徒計8人のグループが、自主的にパンやジュース、トイレットペーパーなど生活物資を、被災した市民に無償で提供した。生活物資の購入資金は吉田さんがインターネットで協力を呼びかけるクラウドファンディングを利用した。さらにSNS(会員制交流サイト)を通じても支援が広がり、物資が届いたという。

 大洲高校に昨年冬まで通っていた吉田さん。同級生から送られてくるSNSで、被災した故郷の様子に衝撃を受けた。「何かできることはないか」。いてもたってもおられず、手元にあった約12万円で食料や生活用品を購入し9日、大洲市に行って同級生たちと再会した。

 だが、これだけでは物資は足りなかった。そこで、同夜にクラウドファンディングを立ち上げ、全国に協力を呼びかけた。翌10日には目標額の30万円が集まった。

 大洲高校は午前中のみの授業だったこともあり、吉田さんたちは同日から避難所となっている平公民館前にテントを張り、パンやカップ麺、ジュース、飲料水、トイレットペーパー、育児用品、衛生用品などの提供を始めた。

 支援する物資の種類や量についてはSNSを通して全国からアドバイスがあったという。平公民館には11日現在で48人が避難。敷地内には松山市と自衛隊から派遣された給水タンクが設置され、地域の人たちがひっきりなしに訪れる。

 同校3年の田中秀弥さん(17)は「飲料水とパンを求める人が多い。笑顔でありがとうと言っていただけることに、やりがいを感じています」と額の汗をぬぐった。吉田さんは「考えるより、動かないといけないということを実感しています」と話した。

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