人気アイドル「AKB48」のコンサートチケットを転売目的で購入したとして、警視庁に逮捕された大学生ら20代の男らが、AKB48グループのイベント参加のため新幹線のキセル乗車を常習的に繰り返した疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かった。男らは「ファンを続けるにはお金が必要」などと供述。男らの間でキセルを助ける行為を指す「MK(迎え)」の隠語は、他のファンによるキセル事件でも使われており、警視庁は違法な節約術が横行しているとみて警戒を強めている。
「頼める?」ラインでやりとり
警視庁保安課は5月、埼玉県内のコンビニエンスストアで、AKB48のコンサートチケット20枚を転売目的で購入した県迷惑防止条例違反容疑で、相模原市の私立大4年(22)ら男3人を逮捕した。
同課によると、男らは偽名でチケットを購入したうえで、会場入場時に必要な身分証を家庭用プリンターなどで偽造し、セットで販売していた。約1年半で460万円を売り上げていたとされる。この犯行が発覚したきっかけは、キセル乗車の摘発だった。