さて、今週ご紹介するエンターテインメントも、前々々回に引き続き、ハリウッドのあの作品絡みのお話の続きでございます。
前々々回の本コラム( https://www.sankei.com/west/news/180621/wst1806210019-n1.html )でご紹介したように、昨2017年12月15日に全世界で封切られた米SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」(SW)のシリーズ8作目「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督)で、レジスタンス側の女性整備士、ローズ・ティコを演じたベトナム系米国人女優ケリー・マリー・トランさん(29)が、交流サイトのインスタグラム上で、SW8での彼女の活躍や、その存在を嫌うファンから度重なる中傷や人種差別を受け、自身のインスタグラムの投稿を全て削除したことが6月5日に分かったのです。
▼【エンタメよもやま話】スター・ウォーズ曇らせる有毒ファン シンデレラ女優インスタ閉鎖
SW8の公開以降、彼女のインスタグラムには映画での彼女の役柄に対する誹謗(ひぼう)中傷や、露骨な人種差別の投稿が相次いだほか、彼女の容姿をバカにする投稿や、SWでの役柄に対してではなく、彼女自身に対する誹謗(ひぼう)中傷も。
さらに昨年12月には、SWに関するオンライン上の百科事典(SW版ウィキペディア)「ウーキーペディア」で、彼女が演じたローズ・ティコの項目が何者かによって極めて悪質な人種差別的内容に書き換えられたのでした…。
この一件、欧米では大きな非難の声が挙がり、SW8を執拗(しつよう)に「駄作」と攻撃し続ける一般のSWのファンが白い目で見られています。
そんな中、この一連のネット上での人種差別的人格攻撃について俺たちがやったと事実上の犯行宣言を行った団体が現れたのです。というわけで、今回の本コラムでは、SW8に絡む騒動の続報についてご説明いたします。
■フェミナチ計略と非難…あの驚異的ヒット作をも攻撃
この団体、交流サイトのフェイスブックで「ディズニーの(自社)映画シリーズに対する扱いを撲滅(ぼくめつ)する熱狂的なファンたち」と名乗り、2012年にSWシリーズの生みの親、ジョージ・ルーカス監督の映像製作会社「ルーカスフィルム」を傘下に収め、SWを手中に収めた米ウォルト・ディズニーに対し、露骨な敵意をむき出しにします。