【横浜患者殺害】看護服から界面活性剤 状況証拠重ね、供述引き出す(1/2ページ) - 産経ニュース

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横浜患者殺害

看護服から界面活性剤 状況証拠重ね、供述引き出す

看護師を殺人容疑で逮捕するとの報道を受け、神奈川警察署に集まった報道陣=7日午前、横浜市神奈川区(宮川浩和撮影)
看護師を殺人容疑で逮捕するとの報道を受け、神奈川警察署に集まった報道陣=7日午前、横浜市神奈川区(宮川浩和撮影)

 横浜市の大口病院に入院する患者の連続中毒死発覚から2年弱。神奈川県警は早くから病院の内部犯行との見方をしていたが、直接的な証拠はほとんどなく、容疑者の絞り込みは難航した。一方、ナース服のポケットから界面活性剤成分が検出されたのが、久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)=殺人容疑で逮捕=だけだったことで局面が展開。状況証拠を慎重に積み重ね、先月末になって薬物混入を認める供述を引き出した。(河野光汰)

 「多くの材料を見つけ、その全てに当てはまる最大公約数の人物を探す作業」。捜査関係者がそう明かすように、今回の事件は防犯カメラの画像など、犯人特定に直接つながる証拠に欠いた。異物が混入された点滴には目立たないゴム栓部分から注射器で刺したような痕跡を確認。素人には難しい技術で、県警は早い段階で「医療知識がある内部関係者の犯行」という見立てを持っていた。

 ただ、点滴袋が無施錠のナースステーションに保管され、誰でも触れる状態だったことや、院内に防犯カメラが設置されていなかったことが、捜査の長期化を招いた。

 袋から特定の個人の指紋が検出されても容疑者とは言い切れず、カメラなしでは人の出入りの把握も困難なためだ。保管されていた未使用の点滴袋約10袋でも穴を確認。事件は無差別殺人の様相を呈した。