クローズアップ科学

あなたも科学者 市民が研究に参加する「シチズンサイエンス」が活況

 雷のメカニズム解明を目指す京大の榎戸輝揚特定准教授らもクラウドファンディングを使い、雷雲から放出されるガンマ線の検出器を開発した。これを使って雷が大気中で原子核反応を起こすことを突き止め、英科学誌ネイチャーに昨年論文を発表し注目を集めた。観測拠点の確保でも市民の協力を得ており、今後はデータ解析にも参加してもらう計画だ。

 シチズンサイエンスの成功には、市民に協力を呼びかけて継続的に参加してもらう仕組みづくりや、参加者の能力向上、データ精度の担保など課題も多い。科学コミュニケーションを研究する東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の一方井(いっかたい)祐子特任研究員は「参加を促すノウハウの共有や、市民が関わりやすいシステムを作れる人材との連携といった研究者への支援が必要だ」と話す。

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