【フード 食・旬】 福島の桃 秋までつなぐ品種リレー(1/3ページ) - 産経ニュース

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 福島の桃 秋までつなぐ品種リレー

福島の桃は無袋栽培が多い。夏の太陽をたっぷりと浴びてこれからまっ赤に色づき、大きく成長していく=6月下旬、福島市飯坂町の橋本果樹園(榊聡美撮影)
福島の桃は無袋栽培が多い。夏の太陽をたっぷりと浴びてこれからまっ赤に色づき、大きく成長していく=6月下旬、福島市飯坂町の橋本果樹園(榊聡美撮影)

 真っ赤に熟した実が芳醇(ほうじゅん)な香りを放つ桃のシーズンが始まった。そのとろけるような甘味はもとより、古くから邪気を払う食べ物としても親しまれてきた。一大産地の福島県では9月までの3カ月間、品種リレーで切れ目のない旬が続く。(榊聡美)

甘い香りで魅了

 福島県では盆地特有の風土を生かした桃づくりが盛んで、全国の収穫量の約4分の1を占める。北東部の福島地区(福島市・川俣町)では、20種類以上の品種を栽培。実に袋をかけない「無袋(むたい)栽培」が多く、あちこちの果樹園で愛らしい形の実を目にすることができる。

 「真っ赤に熟したとき、皆さんがまず反応するのは香り。この甘い香りも欠かせない魅力です」

 同地区の桃農家を束ねる、JAふくしま未来もも専門部会部会長の橋本淳一さん(52)はこう話す。13種類もの桃を栽培する橋本さんの果樹園では、6月下旬、品種リレーのトップを切って「はつひめ」の収穫が始まった。

 福島県ではこれから9月のゴールに向けて、さまざまな品種がバトンタッチしながら次々と収穫されていく。橋本さんは、「3カ月間も、ほぼ切れ目なく出荷している桃の産地は他にありません」と力を込める。

 今月下旬には主力品種の「あかつき」の収穫が始まり、9月末までお盆休みなく忙しい日々が続く。