東京・六本木のアートの祭典に高校生で初出演 ぐんま国際アカデミー・高橋灯さん

 東京・六本木の商業施設や公園で国内外のプロ、アマチュアのアーティストが音楽、パフォーマンスを繰り広げ、今年で9回目を迎えたアートの祭典「六本木アートナイト」に初めて高校生が出演した。ぐんま国際アカデミー(太田市)高等部3年、高橋灯(あかり)さん(17)。本番では、演奏者が何も演奏しないという現代音楽の巨匠、ジョン・ケージの代表作「4分33秒」を独自に解釈したダンスに挑戦した。世界を舞台にコンテンポラリーダンサーとして羽ばたくのが夢だ。 

 六本木アートナイトの公募企画「オープンコール・プロジェクト」に応募。「競争率は10倍超」(大会関係者)という難関をくぐり抜けて出演が決まった。「プロでもない高校生の自分が選ばれたのには、びっくりした」と振り返る。

 5月26、27日に行われた公演で披露したのは、映像とコラボしたコンテンポラリーダンス。担任教諭で、国際的なインディペンデント映画祭で受賞実績もある小田浩之さん(45)が映像のほか、全体の構成と演出を手がけた。

 タイトルはケージの「4分33秒」にあやかり、「4′33″」。真っ赤なワンピース姿で幻想的な照明を浴びながら、自由と不自由さをテーマに自ら振り付けをすべて考え、映像に合わせて一部即興も交えて踊った。

 小田さんは「すごく良かった」とほめるが、自己評価は「表現力が足りていない。まだ改善できると思う」と厳しい。

 4歳からバレエを習い、12歳でコンテンポラリーダンスを始めた。昨年5月の「バレエコンクール in 横浜」ではコンテンポラリー・ジュニア部門で2位を受賞した。

 ダンスと学業を両立する姿勢はストイックだ。午前7時に埼玉県熊谷市の自宅を出て、1時間半かけてバス通学し、放課後も塾やバレエのレッスン。「家に帰るのは夜の11時。勉強して、寝るのは2時を過ぎることもある」という。

 卒業後は米英でダンス留学するのが目標。大学受験も控え、英語力とダンスのスキルアップに励む。「英国か米国のコンテンポラリーダンスカンパニーの団員になりたい」と声を弾ませる。

 「ポジションも決まった振りもなく、一から作品を作っていく」とコンテンポラリーダンスの魅力を語り、「新しい踊りを自分で生み出していきたい」と目を輝かせた。