私の時間 シネマ

念願の共演、姉妹バトル 映画「羊と鋼の森」 上白石萌音&萌歌

【私の時間 シネマ】念願の共演、姉妹バトル 映画「羊と鋼の森」 上白石萌音&萌歌
【私の時間 シネマ】念願の共演、姉妹バトル 映画「羊と鋼の森」 上白石萌音&萌歌
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 互いの技を競い合うように姉妹2人がピアノを力強く連弾する演奏シーンは圧巻だ。「ピアノ演奏の習得こそが役作りにつながる、と信じて猛練習しました。連弾の場面は実際に2人で演奏しているんですよ」

 映画「羊と鋼(はがね)の森」(TOHOシネマズ梅田などで公開中)で、プロのピアニストを目指す高校生姉妹の姉役を演じた上白石(かみしらいし)萌音(もね)が満足げにこう語ると、妹役の萌歌(もか)は「自宅に帰ってからも姉と一緒にピアノの連弾を練習していました。互いにぶつかりあい、バトルのようでしたよ」と姉の隣で笑った。

 憧れのピアノ調律師となった外村(山崎賢人)は高校生姉妹、和音(萌音)と由仁(萌歌)の自宅のピアノの調律を依頼される。だが2人は演奏法も好きな音色もまったく違い、外村はどちらの要望に合わせて調律すればいいのか迷う…。

 平成23年の「東宝『「シンデレラ』オーディション」で、萌歌が史上最年少の10歳でグランプリを、萌音が審査員特別賞を受賞。姉妹そろって女優としてデビューを果たしたが、今作が初めての共演だった。

 「7年も共演がなかったんですよ。それが初共演作でいきなりの姉妹役で驚きました」と萌音は言う。

 映画「舞妓はレディ」(26年)でヒロインを務め、一足早く主演デビューした姉に対し、萌歌はいつも憧れの思いを抱いていたという。「姉は脚本を覚えるのも早いし、お芝居も上手。姉には話していませんが共演は私の夢でした。姉の演技を間近で見ることができ、念願がかないました」

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