沈没の米軍艦を3D再現 九州大などグループが成功

 九州大の菅浩伸主幹教授(自然地理学)らの研究グループは、さきの大戦末期の沖縄戦で、旧日本軍の特攻攻撃後、沖縄県古宇利島(今帰仁村)沖に沈んだ米軍の軍艦エモンズを、超音波を使い、コンピューターグラフィックス(CG)で詳細に3Dで再現することに成功した。

 エモンズは昭和20年4月6日の攻撃で航行不能となり、米軍の手で翌7日に沈められた。全長約100メートルで、平成12年に古宇利島北東数キロの深さ約40メートルの海底に沈んでいるのが見つかった。

 菅氏によると、潜水カメラマンの写真を画像処理する従来の方法に加え、水中でエモンズに超音波を発して返ってきた時間を分析するなどして、船体左側の穴の大きさや、かじの向きなど艦の全体像を細部まで再現することができた。

 菅氏は福岡市の九州大で記者会見し「エモンズは沖縄戦と特攻の歴史の象徴。今後設計図などを取り寄せて、当時の史実を明らかにしたい」と話した。