人気ライトノベル「二度目の人生を異世界で」のアニメ化が中止となり、これまでに刊行された18巻も出荷停止となった。作者のまいん氏が約5年前にツイッターで中国や韓国に対する差別的発言を繰り返していたことなどがネット上で問題視され、炎上したことが原因だ。(三宅令)
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声優が相次ぎ降板、作品も出荷停止
この問題をめぐっては、「差別的発言をした作者の作品は排除されて当然」という声もある一方、「アニメ化中止や出荷停止はやりすぎ」という声もあり、対応の難しさを浮き彫りにしている。
「二度目の-」は、94歳で死んだ剣術家が異世界に生まれ変わって活躍するファンタジー。小説投稿サイトで発表され、ホビージャパンが書籍化、10月にはアニメ化も予定されていた。
騒動は5月下旬、アニメ化が発表された後に起きた。過去にまいん氏がツイッターで、「日本の最大の不幸は、隣に姦国という世界最悪の動物が住んでいること」(平成24年8月12日)、「中国人が道徳心という言葉を知ってたなんて!」(25年12月14日)などの差別的発言を繰り返していたことが、ネット上の指摘で発覚し、炎上。
その際、主人公が異世界に生まれ変わる前に、中国大陸で「世界大戦」に従軍し、3千人以上を斬殺した-という設定についても、批判が集まった。