ロンドンに広がるダウン症の子供たちの笑顔 大阪の写真家・名畑さんが写真展

 なかでも名畑さんが強い印象を受けたのが、2人連れのイギリス人女性。1人は妊娠中で、出生前診断を受け結果を待っているといい「結果がどうあれ産むつもりだったが偶然、この写真展に出合い、自分の判断が間違っていないことを確信した」と話したという。

希望を与えるポジティブなエネルギー

 名畑さんがダウン症の子供の写真を撮り始めたのは平成26年の春。前年に仕事で訪れたイギリスで偶然、著名な障害者支援活動家と知り合ったことがきっかけだったという。

 「身内に障害のある子供がいるわけでなく、それまでは、ただ『かわいそう』という認識でした」

 しかし何かに導かれるように、支援活動家から知的障害のある人と家族の国際的ネットワークの日本支部理事を経て、写真展の共催メンバーの1人、リチャード・ベイリーさんへ縁がつながった。

 撮影に臨む前には、どう接し、どう撮ればいいのか悩んだという名畑さんだが、構えを一瞬にして吹き飛ばしたのが、最初に撮影した京都在住のダウン症の生駒はるなちゃん(当時6歳)だったという。

 最高の笑顔を向けてくれたはるなちゃんに、「笑顔を見たとき、『小さな子供が持つ、人に希望を与えるポジティブなエネルギーを写したい』というぼくのテーマの最終形がここにある、と思いました」という。