白澤医師はまた、ココナツオイルの抗菌作用で口内環境を整え、疾患を改善・予防する自然療法の口ゆすぎ「オイルプリング」も推奨している。
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「前回ブームで持てあましたココナツオイルがまだ手元にある方は、肌に塗ってもいいですよ」とは、ココナツ専門店の草分け「ココウェル」の水井裕社長だ。92%が飽和脂肪酸という構造上、酸素が遮断され、数年は劣化しにくいという。
水井さんは留学先のフィリピンでココナツに魅了され、14年前に28歳で起業。当初オイルは、食用よりも化粧品需要が高かったという。
東京・自由が丘の直営店では、玄米に炊き込むなどの健康的で多彩な活用法を提案。凝固しやすい性質を活用して、生チョコレートやリップクリームも手作りできるそうだ。前回ブームの後、同社の売り上げは4分の1に減ったが、好調の無香タイプ「プレミアムココナッツオイル」(460グラム1026円)が復活を牽引(けんいん)している。
大手オイルメーカーでは、日清オイリオがMCTの認知症ケアに対する研究を長年続けており、無香の「日清ココナッツオイル」(130グラム950円)などがスーパーに並んでいる。
6月17日、父の日。筆者は、めっきり物忘れが激しくなってきた父にココナツオイルを贈った。真意を告げたら、複雑な気持ちになるだろうか?