衝撃事件の核心

同僚宅に21回侵入の元検察官…裁判官もあきれた動機、元同僚検察官の質問は叱り口調

あるとき、女性が動画を目にすると、傘を差したり、腕で顔を隠したりして家に侵入する元副検事の姿が映っていたという。

証拠として提出された女性の供述調書には、嫌悪感や恐怖に満ちた心情が吐露されていた。

「撮影された動画を見て吐き気がした」

「また侵入される可能性があると思い、夜も眠れなかった」

「被告が触った物が気持ち悪くて捨てた」

これに対し、元副検事は女性に被害弁償をして和解が成立しており、女性の転居費用や新居の家具代、慰謝料などの支払いを済ませたと法廷で証言。「自宅に侵入されたことで不快な思いをしたと思う。そんな家には住み続けたくないので、引っ越しまでさせることになってしまった。大変申し訳ない」と反省の弁を述べた。

また、弁護士から「おっしゃりたいことを言って」と声をかけられた際には、「検察に対する信用を失墜させてしまい申し訳ない」と淡々とした様子で謝罪した。

執行猶予付き有罪判決

検察側は論告求刑で「被告は犯罪被害者の声に耳を傾け、公正誠実に自覚と誇りと良識を持って職務にあたるべきでありながら、犯罪行為に次々と及んでおり、社会に与える影響は大きい」と語気を強めて指摘。懲役2年6月を求刑した。

迎えた判決公判。石井裁判官は判決理由で「被告は被害者のことを知りたいという強い思いから、窃取した鍵を使用して連日のように侵入し、室内に置かれた私物を撮影するなどした」と常習性を非難した。さらに、「検察官という立場であったことを考えると、社会的な非難も大きい」と述べた。

一方で、「懲戒免職処分を受けるなど社会的制裁を受けていること、妻が被告の更生を支援すること、被告が被害者に与えた恐怖感などにも思いを至らせていることなどの事情もある」とし、情状の余地があると判断。検察側の求刑に対し、懲役2年6月、執行猶予3年を言い渡した。

元副検事と検察側の双方は控訴せず、判決は確定した。

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