「女性装」の安冨歩・東大教授、埼玉・東松山市長選出馬へ 「子供の命と魂を守る」

埼玉県東松山市長選に出馬表明した安冨歩氏=21日、同県滑川町(石井豊撮影)
埼玉県東松山市長選に出馬表明した安冨歩氏=21日、同県滑川町(石井豊撮影)

 任期満了に伴う埼玉県東松山市長選(7月1日告示、8日投開票)に、「女性装」の東大教授として知られる安冨歩氏(55)が21日、無所属での出馬を表明した。市長選は3選を目指す現職の森田光一氏(65)も立候補の準備を進めている。

 安冨氏は東松山市に隣接する滑川町内で記者会見し、「子供の命と魂を守ることが現代社会の諸問題の解決に重要だ。子供たちを守り、緑豊かな懐かしい景観を取り戻すことで未来をひらきたい」と出馬の理由を説明した。

 出馬会見の場所を滑川町に設置したことについては「緑豊かな懐かしい景観を取り戻す」ということを念頭に「ここが目指すべき未来だ。こういう場所で皆さんと話をしたい」と語った。政策については「学校を子供がつらいことなどから逃げ込める『基地』に変える」「ホタルが飛ぶ場所を100カ所に増やしたい」などと訴えた。

 安冨氏は大阪府出身で、京大大学院修了。平成21年から東大東洋文化研究所教授。著書「原発危機と『東大話法』」で、立場を守るために嘘をつき、人を丸め込む「東大話法」を紹介したほか、「自分の中の性になじむ」として、数年前から化粧をしてスカート姿で人前に立つようになった。

 「女装」は性認識が男性の人が女性の格好をすることで、安冨氏の場合は女物の装いが自然だから「女性装」と呼んでいるという。昨年7月、東京都内から東松山市に転居した。

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