東京五輪への道

大学4年で才能開花 大橋悠依の美しい泳ぎの秘訣とは

「大橋は精神面が違っていた」

 同年代の選手に日々、倍近い距離の泳ぎ込みを課しているクラブもある。奥谷さんは「焦りがないわけではない」と打ち明けつつ、「長い目で将来を考えると、基礎を作っておかないと」と力を込める。

 この練習を人一倍、真剣にこなしていたのが大橋だった。「たった25メートルでも、姿勢を維持するのは見た目よりきつい。体力が持たなかったり、集中力が途切れたり…。大橋はやり遂げようという精神面が他の子供とは違っていた」と振り返る。

 ジュニア時代に基礎を身につけた大橋は、大学で平井監督から指導を受け、競泳女子では遅咲きといわれる大学4年で才能を一気に開花させた。2年後の東京五輪では池江璃花子(りかこ)(ルネサンス)と並ぶ女子の2枚看板として複数メダルの獲得が期待される。「今のまま結果にとらわれることなく、これからの選手の見本になるような泳ぎをしてもらいたい」と奥谷さん。大きく羽ばたいたまな弟子にエールを送る。

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