大相撲トク俵

大関昇進の栃ノ心、原動力は旺盛な食欲と巧みな包丁さばき「腹が減って仕方ない」

 決して暴食ではない。2013年名古屋場所中の土俵上で右膝に大ケガを負って4場所連続休場を余儀なくされた。稽古を満足に積めずに精神的にも落ち込み、体重は一時、150キロを割り込んだ。しかし、復活を決意するとともによみがえったのが食欲。ときには自ら包丁を手にジョージア料理を作って体を鍛え直し、5年後の大関昇進へとつなげた。

 1月の初場所で初優勝を果たすと「自信がついたし1回優勝するともう1回優勝したくなる」と意欲は増し、横綱も手が届くところまできた。故障中に師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から掛けられ続けた「お前は40歳まで相撲を取るんだ」との鼓舞を励みに見事な復活を遂げた晩成の大器は、食欲、そして料理の腕を武器に、太く長い土俵人生を送るつもりでいる。(運動部 奥山次郎)

会員限定記事会員サービス詳細