組織委スポーツ局長、室伏広治氏から財務省出身の中村英正氏に

　２０２０年東京五輪・パラリンピック組織委員会は１１日の理事会で、競技運営の準備態勢を強化するため、新ポストのゲームズデリバリーオフィサー（大会開催統括）兼スポーツ局長に財務省出身の中村英正・現企画財務局長を起用することを決めた。陸上男子ハンマー投げの五輪金メダリストの室伏広治・現スポーツ局長は国際的な交渉の窓口となるスポーツディレクターの役割に専念する。

　開催まで２年余りとなり、役割分担を進めることで課題に迅速に対処する狙いがある。

　中村氏は主に国内の調整と準備の進行管理を担い、室伏氏は国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）や国際競技連盟（ＩＦ）との折衝を行う。武藤敏郎事務総長は「（２人には）車の両輪として、けん引していただきたい」と述べた。