【近ごろ都に流行るもの】「発見! 和の乳酸菌」 伝統のくず餅は健康食品だった (2/3ページ) - 産経ニュース

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近ごろ都に流行るもの

「発見! 和の乳酸菌」 伝統のくず餅は健康食品だった 

 「いろいろな雑菌が侵入する昔の製造環境で、長期の発酵に耐えられたのはなぜなのか」。同社が専門家に解析を依頼したところ、ラクトバチルス属パラカゼイ種乳酸菌が検出された。長年、悪玉菌を駆逐して生き続けてきた菌を「くず餅乳酸菌」と命名し、培養にも成功した。

 これを受けて、亀戸天神門前の本店では、1杯あたり「10億個の乳酸菌入りかき氷」が6月1日に登場した。果肉たっぷりのイチゴミルクや宇治金時など6品(820~950円)あり、シロップに乳酸菌粉末が溶かされている。今後はこの粉末を甘酒やサプリメント、化粧品などにも活用する予定という。

 「くず餅の今の風味が完成したのはほんの20年前。酸味や臭みを抑え、味を洗練させてきた」と語る渡辺社長。

 銀行員を経て平成5年に家業の船橋屋に入社した。当時、和菓子店では異例の「ISO」を取得して、品質管理を全社員に見える化。職人絶対主義や年功序列がはびこる古い組織の改革を進め、人材の新陳代謝をはかった。その結果、近年の新卒採用では1万6千人もの学生エントリーを集める人気企業に成長。入社6年目の広報担当、篠原優奈さん(27)も「祖母が大好きなくず餅を、後世に残す一員になりたかった」という。