シャンシャン 12日に1歳 中国返還協定は「生後24カ月」 上野にはいつまで?

 実際の返還時期などは今後、両者で詰めるが、都によると交渉をいつ始めるかなど、詳細は未定。パンダの繁殖研究が有名なレジャー施設「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)では、6年以降に生まれた子供15頭のうち、11頭が中国に返還された。最短、2歳半程度で返還され、そのほかは時期はまちまちだ。都は「交渉次第で返還時期を遅らせることが可能かもしれない」と期待を込める。

 同園は現在、総工費約22億円かけて園内でパンダ舎を移築する予定。32年3月の完成で、現在の約1・7倍となる約2千平方メートルまで拡充される。ジャイアントパンダの故郷の中国・四川省をイメージした造りで、都は「自然に近い形で見てもらえる」としているが、協定が厳格に履行されれば、シャンシャン不在の寂しいオープンとなる。

 シャンシャン効果で、同園の入園者数は29年度、6年ぶりに400万人を超えた。待望の赤ちゃんだったこともあり、都の担当者は「少しでも長く上野にとどまってほしい」と望む。一方、「同年齢のパンダがたくさんいる中国で育つ方が、シャンシャンのために良い環境」との意見もあり、悩みは深まる。