新潟県知事選

新潟知事選テコ入れ 二階俊博幹事長が新潟入り 総裁選視野「まるで派の選挙」

新潟県長岡市にある土地改良団体の施設に向かう自民党の二階俊博幹事長(中央)=6日午後(大島悠亮撮影)
新潟県長岡市にある土地改良団体の施設に向かう自民党の二階俊博幹事長(中央)=6日午後(大島悠亮撮影)

 10日投開票の新潟県知事選で、自民党幹部が与党系候補のテコ入れを本格化させた。6日、二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長が県内に入り、企業や業界団体に支援を呼びかけた。与党系候補は「県民党」を掲げ、政党色を薄める選挙戦を展開していたが、終盤でも「横一線」の状況に二階氏らの危機感は強い。負ければ終盤国会への影響も大きいだけに、威信をかけての新潟入りだった。(大島悠亮)

 「ちゃんと仕事ができるやつを選ばなきゃならん。みなさん分かっているでしょうが、しっかりやってください」

 二階氏は同県長岡市で、党の支持団体である土地改良事業の地元関係者ら約30人と面会し、自民、公明両党が支持する花角英世氏への支持を呼びかけた。その後、市の商工会議所や複数の企業を相次いで訪れ、同様の発言をした。

 新潟県知事選は、花角氏と野党6党派が推薦する池田千賀子氏による事実上の一騎打ちの構図だ。

 花角氏は、二階氏が運輸相時代に秘書官を務めた縁もあるだけに、特に二階氏は「抜群の人材」と目をかけ、これまでにない「絶対に負けられない選挙」といえる。

 二階派(志帥会)は派閥に選挙対策本部を設置し、本部長の河村建夫衆院予算委員長が陣頭指揮を執る。6日は二階氏のほか、林幹雄幹事長代理、江崎鉄磨前沖縄北方担当相ら派の幹部が新潟入りし、企業や団体回りに奔走した。同派議員の秘書も10人以上が現地に張り付いている。

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